2016年は「国際地球理解年」(IYGU)です。既に、本年2月2日にドイツでオープニングイベントが開催され、動き出しました。日本でも至急国内の推進体制を構築しなければなりません。そこで、このような状況をふまえ、非力ながらも、この度広島大学に暫定RAC (Regional Action Center)を仮発足させ、正式にRAC設置の準備を進めることを決意いたしました。
IYGUは、「地球規模の思考と身近な行動の間に橋を架ける」をメインテーマとして、人々の身近な行動がどれほど地球規模の影響をもつかについての理解を深め、気候変化、食糧安全保障、大規模人口移動に関る軋轢などの深刻な地球規模の問題に対するより良い改善策の追求に資することを目的に掲げています。どのようにして科学的な知見を、より持続可能なライフスタイルの選択に活かせるかを最重要ポイントとしており、環境保護や温暖化防止政策などの狭い枠を超え、生活の質に関ることや地域資源の持続可能で長期的な利用などの課題に取り組むことを目指しています。
このような趣旨からすれば、多くの方がこのIYGUに参画いただけるものと考えます。またトップダウンではなくボトムアップの運営がこの事業には適切であると思います。私自身は、広島大学の博士課程教育リーディングプログラム「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」にコーディネーターとして関わる中で、このIYGUの趣旨に共鳴・共感して、今回の提案に至った次第です。
現在のRACの体制は別添資料のとおりです。既に多くの方に参加表明をいただいていますが、今後、さらにIYGUへの参加を希望される皆さんとのネットワークを拡充することにより、本年4月1日のRAC発足をめざしています。今後も引き続きsponsors, advisors, associatesへの積極的なご提案とご協力をぜひともお願いします。
以上、よろしくお願いいたします。
平成28年3月18日
岡橋秀典(広島大学)
岡橋秀典(広島大学)